杉山神社
すぎやまじんじゃ
参拝日:2017年3月21日
勝田の杉山神社から横浜市営地下鉄センター南駅に戻り当社に向かった。グリーンラインで中山駅へ、JR横浜線に乗り換えて十日市場駅で下車。駅の北、恩田川を越えてさつきが丘交差点から県道140号線を東へ向かうと北へ伸びる参道がある。13:30頃に到着。
2017年3月21日午後、雨の中の参拝。
神奈川県横浜市緑区西八朔町に鎮座、JR横浜線十日市場駅から東へ直線約1km。
続日本後紀に官社の指定や神階奉授の記事がある「枌山神社」「枌山名神」の論社、延喜式内社都筑郡杉山神社の論社で、『新撰総社伝記考証』『神祇志料』『地理志料』『大日本神祇志』『大日本地名辞書』などが当社を採っている。
式内論社として当社を推したのは『新撰総社伝記考証』(文政11年(1828))が最初であるという。その著者、六所宮(大國魂神社)宮司、猿渡盛章は都筑郡内の「杉山神社」をくまなく見て回り、「西八朔村なるは、未だ誰一人実蹟と云る人なければ余が考には中々に茅ヶ崎吉田などの社には勝りて故あるべく覚ゆ」と述べている。
この文からは、当時西八朔よりは茅ヶ崎と吉田の杉山神社のほうが有力であるとする意見が多かったようである。
西八朔が古代集落であったことは確かなようで、『倭名類聚抄』に武蔵国都筑郡の郷名に「針圻」があり、これが八朔に転じたと考えられている。
当社は武蔵国総社六所宮(大國魂神社)の六宮として勧請されている杉山大神とする説もあり、現在の大國魂神社例祭に参列しているのは当社である。しかしその説も『新撰総社伝記考証』の中で初めて唱えられたもので、式内社、六の宮ともに決め手とはなっていない。
当社には遷座の記録が残っていて、元は300m西北の山麓に鎮座していたものを、延宝年間(1673-1681)に現地へ遷座したという。
東名高速道路と県道140号線が交差する地点から西方向、県道140号線の北側に小高い丘があり、神社はその麓に鎮座する。県道140号線沿いに社号標、北へ向かう参道がある。階段参道の途中に鳥居、登りきると境内、一段高い場所に拝殿。鳥居から社殿まですべて南を向いている。境内社は稲荷神社と不詳社がある。
参道の社号標

社号標には「延喜式内社武蔵総社六之宮 杉山神社」とある。
県道140号線沿いに建っている。
県道140号線より南の社号標

こちらの社号標には「杉山神社」とある。上部が欠損しているが、「郷社」の部分を落としたのだろうか。
階段参道と鳥居

雨の中だから味わえるよい雰囲気。しかし空元気かな、とも思った。
参道の鳥居
階段参道
拝殿

かなり降り出してきた。
拝殿

このあと拝殿の軒下で雨の勢いが収まるのを待った。
拝殿の社号扁額
境内
本殿
本殿
社殿の右側の少し離れた場所に稲荷神社、左側に詳細不明の境内社がある。
稲荷神社
境内社

撮影するのを忘れてしまっていたので、境内全景を撮影したものから拡大。
参道途中の力石

交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
JR横浜線十日市場駅から徒歩約20分。
参拝者駐車場=参道途中のスぺースがそれか?。駐車=バイク〇自動車?。
JR横浜線の駅から徒歩圏内。
参拝時間は約10分ほど。
境内に社務所はなかったと思う。御朱印は事前確認を。
[作成日]2018年1月28日
[更新日]2018年1月28日
[参考]
・式内社調査報告 ・神奈川県神社庁ホームページ ・武蔵の古社