2017年3月11日午後の参拝。府中市の小野神社参拝の後、都道18号線に戻り南下、関戸橋を渡って多摩川右岸へ。新大栗橋交差点を西進すると京王線聖蹟桜ヶ丘駅前のとても賑やかなエリアへたどり着く。東京はちょっと大きな駅になると賑わい方がすごいな~と改めて思った。駅前は都道20号線になっていて、そこから少し西進して北西方向に斜めに入る道へ。踏切を渡って道なりに進み境内入口にたどり着いた。15:10頃に到着。
東京都多摩市一ノ宮に鎮座。京王線聖蹟桜ヶ丘駅から北西へ直線約500m。聖蹟桜ヶ丘は桜の名所から出来た地名と、明治天皇の御狩場が連光寺付近にあったことから(行幸したところを聖蹟と称する)、それらを組み合わせたものらしい。北約300mに多摩川が流れている。境内は生活道路で取り囲まれている住宅地の中。そろそろ今日の巡拝も打ち止めかなぁと思い出す時間帯。それでも土曜日の一の宮だからか、参拝者がけっこう居て、御朱印を頂戴する時にはたまたま重なって、僕の後の人は少し待ち時間があったようだ。
創建年は安寧天皇御宇18年2月と社伝にある。延喜式内社、小野神社の論社のひとつで、伴信友『神名帳考証』『特選神名牒』『大日本地名辞書』『式内社調査報告』などが当社を比定する。
祭神は境内の掲示板には天乃下春命・瀬織津比咩ノ大神・伊弉冉尊・素戔嗚尊・大己貴大神・瓊々杵尊・彦火火出見尊・倉稲魂命。『式内社調査報告』には主神天乃下春命、相殿に伊弉那岐命・素戔嗚尊・大己貴命・瓊々杵尊・彦火火出見尊の五座を祀るとある。社伝によれば「武蔵国造の兄多気比命の祖、天下春命を祀る」旨の記載があるというが、天下春命は知々夫国造の祖で誤りがある。
その他には『特選神名牒』は天押帯日子命(孝昭天皇の皇子、小野氏の祖)、当社の起源を小野氏に求めたもの。武蔵七党の一、横山氏が小野氏の系統なので、それに結びつける説がある。
『江戸名所図会』には上古は瀬織津比売命一座であったとする説も。
もうひとつの論社は多摩川を挟んだ対岸の府中市域、北東方向1.8kmの地にあり、ともに式内小野神社を主張しているが、大國魂神社に祀られる一宮小野大神は多摩市の小野神社ということもあり、多摩市側が有力となっている。この二社は元は同一社で多摩川の氾濫によって遷座し、遷座の後、旧地に再び祀ったため二か所に分かれたという説がある。
都道20号線、京王線や多摩川に取り囲まれた地で、幹線道路に面していないが、都道の一之宮交差点の北東方向、京王線聖蹟桜ヶ丘駅の北西方向という目処を持っていれば迷うことはないと思う。
鳥居から社殿まですべて西向き。鳥居脇に一宮の記載ある社号標。
境内社はすべて境内の北側にある。社殿の北に12社合殿社と秋葉社、隋神門の北側に稲荷社。
境内入口の鳥居

鳥居脇の社号標には「武蔵一之宮 小野神社」とある。
12社合殿の境内社

伊勢神宮内宮・伊勢神宮外宮・三嶋神宮・八坂神社・愛宕神社・
安津神社・日代神社・鹿島神社・子安神社・厳嶋神社・方便神社・堰宮神社。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
京王線聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩約15分
参拝者駐車場=小さいがあり
駐車=バイク〇、自動車〇。
京王線の駅から徒歩圏内。容易に到着できる。
参拝は約20分程度。
境内に授与所があり、御朱印は常時受け付けているようす。