東京都港区新橋に鎮座。JR新橋駅の西口、ニュー新橋ビルの西側、路地の入り組んだ区画内に境内。参道には当社の幟や提灯があがっている。裏路地の飲み屋街、夜にまた来たくなった。
2017年4月13日午後の参拝。所用で外出した仕事の合間と昼食休憩を重ねた時間に皇居正門に詣で、そのまま新橋まで足をのばした。時間があまりなかったので、がんばってペダルを回した。14:00頃の到着。
到着すると境内にはとても人が多く、御朱印やお守りを求めている。さすが都心の神社は違うなぁと思っていると、団体一行は記念写真を撮るとすぐにいなくなり、授与所にいた人もその時たまたま重なっていたようだ。
社伝には、天慶3年(940)藤原秀郷が平将門を討伐するにあたり、武蔵国のある稲荷に戦勝祈願したところ、白狐から白羽の矢を賜った。その矢を持ち東夷を鎮めることができたので、祈願成就のお礼に一社を勧請しようとすると、夢に白狐が現れ、神鳥の群がる所が霊地であると告げた。そして桜田村の森に烏が群がっていたので、その場所に社を造営したことが起源という。
明暦の大火の時は、江戸中は焼け野原となり、当社の周囲もほぼすべて焼けてしまったが烏森稲荷社だけは類焼を免れている。これは神威の致すところと考えられ、
「くろやきに なるべき烏森なれど やけぬは神の いとく成りけり」
とうたわれたという。当社は江戸庶民からはもとより、将軍家からも大いに崇敬を集めた。
新橋駅烏森口から西に延びる道を150mほど行ったところが参道。北方向に進むと境内。鳥居から社殿まですべて南向き。
拝殿

鉄筋コンクリート造りの社殿。
こちらのゲート?も鳥居と同じ形。何か意味があるのかな。