小学校で地図帳を授業で使いだした頃から、地図を見ることが好きだったように思う。眺めていると変わった地名を発見したり、旧国名を知れて楽しかった。
阿麻美許曽神社は行政区画に変わった境界線をもたらしていて、地図を見ると「おやっ」と思ってしまう。常々気にかけていた神社。境内入口の鳥居から南へ約600mの参道が大阪市域でその両側が松原市域になっていて、細長い境界線が地図に引かれているのだ。宝永元年(1704)の大和川の付け替えで今の流路になった際、分断された矢田村の氏神である阿麻美許曽神社の境内と参道を矢田村に残した結果、いまのような形になったとのこと。
2019年6月4日午後の参拝、この日気が向いたので出かけてみることにした。近鉄南大阪線河内天美駅下車、そこから徒歩で約20分。大阪市域の細長い道沿いに神社関連の施設があるかなと思いながら歩いたが、特に見つからなかった。
大和川南岸の大阪府大阪市東住吉区矢田に鎮座。河内天美駅の西出口から商店街に吸い込まれていったのだが、そちらに入ると道が入り組んでいてちょっと迷ってしまった。線路沿いに北上して府道187号線に出るルートがわかりやすい。
延喜式に河内國丹比郡阿麻美許曽神社として記載のある古社。
社伝によると、創建は大同年間(806-809)で、古くより阿麻岐志の宮とも言い、天美の地名の由来であるという。
祭神三座はいま一棟の本殿に祀られているが、春日神社と恵比寿神社はかつては境内社で、明治34年に本殿を造営し相殿になった。
東側の参道沿いに「行基菩薩安住之地」の石碑がある。江戸時代には、同地に奈良時代の高僧である行基が居住していたという伝承があったという。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
近鉄南大阪線河内天美駅から北東へ直線約1km、徒歩約20分
参拝者駐車場=あり、駐車=バイク〇自動車〇。
徒歩、バイク、自動車で容易に到着できる。
参拝は約10分程度。
授与所がある。常時受け付けていない、要事前確認。