八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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大富神社

おおとみじんじゃ

参拝日:2012年5月14日

大富神社
所在地: 福岡県豊前市四郎丸256 [地図]
御祭神: 応神天皇・仲哀天皇・神功皇后(本殿)
田心姫命・湍津姫命・市杵島姫命(東殿)
表筒男命・中筒男命・底筒男命(西殿)
公式頁:
社格等: 貞観2年(860)10月3日 大富神 従五位下 三代実録
県社
別表神社
 
 2012年5月14日の朝の参拝。この日の早朝に新門司港に着いて、香春神社惣社八幡神社からの巡拝。惣社八幡神社から県道58号線をしばらく南下すると国道10号線に合流、それを更に南東に進むと、椎田道路から伸びてきた国道10号線と合流する地点付近に大富神社の立看板が出ていて、神社へ導いてくれる。9:00頃到着。

 福岡県豊前市四郎丸に鎮座。三代実録に神階奉授の記事がある大富神は当社のこととされる。延喜式神名帳には記載がなく、いわゆる国史見在社。
 吉田東伍は『大日本地名辞書』で応永11年(1404)の棟札に「奉造立、宗像大菩薩御宝殿一宇、三間四面、右意趣者、為大願主上総介藤原政綱」云々とあることを持って大富神ではないとする。

 創建年代は不詳、社伝には崇神天皇5年当地に疫病が流行した際、当社での祈祷で疫病が止んだ事や、往古、宗像三女神が真早という者に、白鳳元年、横武行次という者に八幡神・住吉三神が、それぞれ神託を下され祭神としたことが伝わっている。

 西側からの参道沿いに「勅使井」という井戸がある。宇佐神宮への勅使が当地に宿泊した際、水を汲んで炊事に使ったことからこの名がついた井戸である。宇佐神宮勅祭の時には現在もここの水を祭礼用の御神水として献上しているという。

 東九州道と中川が交差する地点からの西に境内がある。社殿と相対し社殿までが近い参道と、西側にも参道があり、こちらの途中には勅使井がある。この両方の鳥居、拝殿、本殿、すべて南面して建っている。
 境内社が本殿の右脇に一社、他に二社ある。

境内入口の鳥居
拝殿に相対する参道。
 
境内西側の入口の鳥居
こちらの参道のほうが長い。
西参道
西側入口の鳥居をくぐると、参道はすぐに左折、玉石が敷き詰められ、いい雰囲気。
 
西参道の二の鳥居
勅使井
西参道の二の鳥居の先、右側に勅使井の扁額が掲げられた鳥居と井戸がある。宇佐神宮勅祭の時には現在もここの水を祭礼用の御神水として献上しているという。
 
拝殿
妻入りの入母屋造り。
拝殿と本殿
拝殿は桁行の幅があり、本殿は檜皮葺の屋根で背高である。重厚感のある組み合わせで素晴らしい。個人的にも妻入りの入母屋造は好み。
 
本殿
軒が高い入母屋造、千鳥破風唐向拝付き。本殿の前に立つことができる。開放感のある境内。
本殿拝所
本殿の扁額。中央の本殿には応神天皇・仲哀天皇・神功皇后の八幡神、東殿には田心姫命・湍津姫命・市杵島姫命の宗像三女神、西殿には表筒男命・中筒男命・底筒男命の住吉三神。扁額の並びと違っているがどうなのかな。。
 
神楽殿
築上蚕神社
祭神保食神。
 
境内社
詳細不明。
 
境内社
本殿の右側に鎮座。詳細不明。
神社辞典  大富神社の項
 福岡県豊前市山田町四郎丸甫起山。旧県社(現、別表神社)。
 祭神は住吉大神・宗像大神・山田八幡宮・大富神・斎主神。例祭4月3日。
 古社であることに『三代実録』貞観2年(860)10月の条に「授豊前国正六位上大富神従五位下」とある。また、社記には崇神天皇5年この地に天疫が流行したので国主が神官を当宮に祈祷させ疫病が止んだ事、祭神の由来を往古、宗像三女神が真早という者に、白鳳元年、横武行次という者に八幡神・住吉三神が、それぞれ神託を下されたことによるという、勅願祈祷等の信仰伝承は枚挙に遑ない。
 国無形文化財としての「豊前感応楽」(天地感応楽・国楽)は天平13年(741)に始まり天正15年(1587)まで執行、その後延宝4年(1676)まで中絶、同5年巳6月より今日に至る。もとは夏越大祓の神事であったが明治10年(1877)頃より4月30日、5月1日の御田植祭と結びついている。修復時の古棟札等、多くの文化財が保存されている。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
最寄り駅はJR日豊本線豊前松江駅、直線距離で約2km。
参拝者駐車場=あり、かなり広い 駐車=バイク〇、自動車〇。
最寄駅から迷わず歩いて約30分の徒歩圏内、バイク、自動車は容易に到着できる。
参拝は約10分程度。
境内に社務所あり。朝9時で開いていなかったため不明、御朱印は念のため確認を。
[作成日]2019年09月24日
[更新日]2019年12月28日
[参考]  ・神社辞典 ・古代諸国神社神階制の研究(岩田書院)
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