所在地: | 香川県綾歌郡宇多津町1644 [地図] | |
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御祭神: | 大己貴命、配祀:豊受大御神 | |
公式頁: | ||
社格等: |
貞観6年(864)10月15日 寛平3年(891)9月24日 |
宇夫志奈神 従五位下 三代実録 宇夫階神 従五位上 日本紀略 |
延喜式内社 讃岐國鵜足郡 宇閇神社 | ||
明治5年県社 |
宇夫階神社
うぶしなじんじゃ
参拝日:2014年11月4日
丸亀駅の南を通っている丸亀、宇多津、坂出の市街地を結ぶ県道33号線を東へ進み、宇多津町域に入って県道194号線との交差点を過ぎると右側が小高くなっているのが宇夫階神社。県道33号線沿いに境内敷地は面しているが、境内裏手で崖になっていて県道から境内には入れない。当社の北側の道から南へ進む道路から入ると境内入口の鳥居にたどりつき、わかりやすい。8:00頃に到着。
香川県綾歌郡宇多津町に鎮座。六国史に記載のある古社。小烏(こがらす)さんと親しみを込めた呼び名がある。。JR予讃線宇多津駅から直線約700mと近く、当社の周囲は住宅地。四国霊場第七十八番郷照寺も近い。またこの神社の境内には「讃岐うどん」のお店がある。さすが讃岐の国といったところ。
社伝には日本武尊の皇子、武殻王の話が伝わる。綾君の祖である武殻王が阿野郡に封ぜられ、群内海上巡視中に暴風雨にあった際、宇夫志奈大神に祈ると一羽の烏が現れた。武殻王は烏の行く方に船を進めるよう水夫に命じたところ、本島の泊に着き難を逃れたという。武殻王は宇夫志奈大神への信仰を深め、小烏大神と仰がれるようになったという。
本島にも若干話の内容は異なるが、烏が水先案内をした説話が残る木烏神社がある。
当社は元は津之郷にあったが、大同2年(807)現在地に遷座された。津之郷の旧地は直線南東約2.4kmの位置、現在の九頭龍神社とされ、航海安全の守護神、小烏神の降臨の地として崇敬を受けている。
貞観6年(864)に宇夫志奈神従五位下奉授の記事(三代実録)が国史への初見で、寛平3年(891)従五位上に昇授。
明治27年に県社。
なお『特選神名牒』の鵜足郡宇閇神社の項で引かれた『讃岐国官社考證』には、式内宇閇神社にあてる説ありとあるが詳細についての記載はない。『讃岐国官社考證』閲覧の折に加筆したいと思う。
境内の南東部に境内入口の鳥居が建つ。高足で白い鳥居はよく目立つ。境内に入るとすぐに鳥居があり、その先に階段。階段をあがると参道はV字に分岐、両方に鳥居が建つ。まっすぐ進むと本社拝殿、右に塩釜神社。境内入口の鳥居から本社本殿までは一直線、全て南東に面している。
境内社は多く、本社社殿の周囲に点在している。巨石信仰が当社の原形であり、本社本殿の背後に巨石(いわさか)とその付近に御膳石がある。
境内入口の鳥居
足が長く、白い鳥居。社叢と共に晴天の日によく映える。境内周囲は玉垣で囲まれている。
境内の二の鳥居
社殿への階段の前。社殿は小高い丘の上に建っている。
階段踊り場の三の鳥居
踊り場があり、さらに先の階段で本社拝殿へ。 鳥居扁額には「宇夫階大明神」
階段踊り場の参道分岐
少し引くとこんな感じ、左へ本社、右へ塩釜神社。
本社拝殿
鉄筋造りの拝殿。神明造、大きい。
本社拝殿
拝殿の拝所
拝所の右側に氏子祖霊社。その上に宇夫階神社縁起の額。烏に先導される船が描かれている。よく見ておけば良かった。
本社本殿
神明造の本殿。昭和47年火災によって社殿が焼失した後、伊勢の神宮の外宮の別宮多賀宮の旧正殿の古材を賜り、昭和49年に本殿とした。『新宇多津町誌』には神宮当局者も不思議であるといわれる如く全く前例のないこと、とある。昭和52年、豊受大御神を配祀する。
境内社は本社社殿の周囲に数多く点在、中にはその所在場所をよく覚えていないものもある。規模の大きい境内社は塩釜神社と金刀比羅宮で、それ以外は少祠。
『新宇多津町誌』には境内社21社、境外社17社とある。境外社には行けていない。
『新宇多津町誌』には境内社21社、境外社17社とある。境外社には行けていない。
塩釜神社拝殿
本社社殿の北側。階段踊り場のV字の参道分岐からすぐ。
塩釜神社本殿
昭和9年に当地に遷座。近在の製塩業者の崇敬を受けた。坂出の塩田は昭和46年に廃止となる。
金刀比羅宮の鳥居
本社拝殿の北側。鳥居に安政2年(1855)銘。
金刀比羅宮社殿
忠魂社
浦玉神社
地神社
春日神社
粟島神社
北之宮神社、貴船神社、石鎚神社
山王神社
宇里神社、多倶里神社
船玉神社
和霊神社、大天宮社
木之山神社
南之宮神社
ここまでで境内社は18社、『新宇多津町誌』の境内社21社に届かない。見落としがあったよう、あるいは相殿もあるのか、わからない。
※2016年5月30日の再訪で南之宮神社を見つけ撮影した。しかしこれでも19社、『新宇多津町誌』の境内社21社に届かない。
※2016年5月30日の再訪で南之宮神社を見つけ撮影した。しかしこれでも19社、『新宇多津町誌』の境内社21社に届かない。
本社本殿の背後とその付近に往古の巨石祭祀の遺構がある。
磐境
本社本殿背後にある。
御膳石
境内社金刀比羅宮の鳥居の近くにある。磐境に対し神饌を置き献ったものとされる。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
JR予讃線宇多津駅から境内入口まで約1km、徒歩約10分程度。駐車場=境内に参拝者駐車場。
駐車=バイク〇、自動車〇。周辺は住宅地、生活道路のあまり広くない道だが、幹線道からの乗り入れは充分可能。
徒歩、バイク、自動車に関わらず容易に到着できる。
境内社を含めて参拝は約20分程度の見込み。
神職が常駐しているような感じだが、僕が頂戴していないので不明、念のため確認を。
[作成日]2016年05月08日
[更新日]2018年08月21日
[更新日]2018年08月21日
[参考]
・新宇多津町誌 ・境内由緒書 ・特選神名牒