八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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鴨神社

かもじんじゃ

参拝日:2014年11月4日

鴨神社(東鴨神社)    
所在地: 香川県坂出市加茂町992 [地図]
御祭神: 一言主命、玉依姫命
公式頁:
社格等: 貞観7年(865)10月9日
貞観17年(875)5月27日
賀茂神 従五位上 三代実録
賀茂天神 正五位下 三代実録
延喜式内社 讃岐國阿野郡 鴨神社
明治5年 村社

 
 2014年11月4日午前の参拝。神谷神社から県道180号線を南下、180号線の東側の入った所に境内があり、いくつかの道がある。今回進入した道では摂社の藤木神社にまず到着した。藤木神社は本社境内の北側にあたる。神谷神社から約15分、10:30頃に到着。

 香川県坂出市加茂町に鎮座。最寄り駅はJR鴨川駅で北東へ直線約1.2km。県道180号線鴨庄交差点東の集落を見下ろす位置にある。まずは交差点付近の病院の建物を目指すとわかりやすい。烏帽子山西麓、綾川の沖積平地に残る古代条里遺構の南端域、讃岐国府にも近い。

 三代実録に神階授与の記事がある「賀茂神」「賀茂天神」と、延喜式内社、鴨神社の論社のひとつ。もうひとつは南西約800mにある鴨神社。ふたつの鴨神社を区別するのに、東鴨(当社)、西鴨と呼び分けている。これはそれぞれの小字、井手東、井手西からと思われる。
 社伝には弘仁年間の干魃の折り、弘法大師空海の叔父、阿刀大足が大和葛城の高鴨神に降雨の祈願をし成就した。そこで高鴨社を弘仁4年(813)に勧請したという。
 元の鎮座地は大明神原というところで、後に現在地に遷されたとする。烏帽子山頂には古代祭祀遺跡があり、祭祀土器の出土も多い。

 祭神は一言主命、玉依姫命となっている。一言主命は高鴨社の祭神味耜高彦根命と同神であるともいわれ、伝創建の高鴨社の勧請を踏襲している。玉依姫命は賀茂別雷神を生んだことから賀茂御祖、山城の賀茂御祖神社(下鴨神社)の祭神である。祭神の経緯は不明だが、西鴨神社の祭神が賀茂別雷神なので、この両社は山城の賀茂社のような関係性を意識されているようである。

 式内社調査報告による論社の評価は、概ねの著書が二社を併記しているとした上で、烏帽子山の古代祭祀遺跡、古墳、地名などの立地条件において「東鴨神社」のほうが式内社としての比定を得やすいと結んでいる。

 県道180号線鴨庄交差点から山手の方向、東に進むと参道になる。鳥居、注連縄柱、境内は石畳の参道、若干蛇行して社殿。参道から社殿までほぼ直線、全て南面する。

 境内社は若干独立した形で境内北側に藤木神社があるほか、境外末社として犢山天満宮がある。
参道

県道180号線鴨庄交差点から境内を目指すと参道にたどりつく。
 
参道の鳥居

境内入口

神橋が架かる。石畳の参道は注連縄柱あたりで蛇行する。
 
拝殿

入母屋造り、千鳥破風唐向拝付き。
拝殿

拝殿前の石灯籠一対は天保9年(1838)銘。
 
本殿

春日造りの本殿。
境内東側の斜面に地神社といくつかの石造物。境内北側に摂社の藤木神社がある。境外末社の犢山天満宮には行けていない。
地神社への階段

 
地神社

 
小石祠と不明の石組み

 
台座に祀られた不明の石組み

藤木神社の鳥居

 
藤木神社社殿

祭神は須佐之男命。
 
鳥居横の御旅所

交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
JR予讃線鴨川駅から境内入口まで約1.2km、徒歩約15分程度。
駐車場=境内前にあり。
駐車=バイク〇、自動車〇。
徒歩、バイク、自動車で容易に到着できる。
境内社を含めて参拝は約10分程度。
神職は社務所に常駐していないので、御朱印は別途問い合わせが必要。
[作成日]2016年05月13日
[更新日]2018年08月20日
[参考]  ・式内社調査報告 ・古代諸国神社神階制の研究
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