八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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水神社(野江水神社)

すいじんじゃ

参拝日:2013年7月9日

野江水神社
所在地: 大阪府大阪市城東区野江4丁目1-39 [地図]
御祭神: 水波女大神
公式頁: http://www001.upp.so-net.ne.jp/water-shrine/
社格等: 明治5年村社

 
 この年の早い梅雨明け直後の2013年7月9日午後の参拝。この時期にしては日差しのきつい日で、後に天気のサイトを見ると大阪市内は35度を記録していた。この日は当社と須佐之男尊神社を自転車で回った日で軽くペダルを回しただけで暑さでぐったりするほど。

 大阪市城東区に鎮座。社名は社号標などには「野江水神社」とあるが、正式には「水神社」。国道1号線関目5交差点から分岐する都島本通り沿い、野江4交差点の北東すぐの位置、野江4交差点から少し東に入った所に鳥居がある。鳥居右側に地蔵堂。石畳の参道を進むと拝殿。拝殿の左側に稲荷社。都島本通りに面している榎並小学校の南側の参道は裏参道。

 当地は戦国期に三好氏が畿内の勢力圏を同族で争い、その一方である三好政長が築城した榎並城跡である。当社は榎並築城の際、その守護神として天文2年(1533)、城内に社殿を建てたことが創建のはじめであるといわれる。

 また丹波猿楽の流れを汲む一座が榎並座として当地を中心に栄え、住吉大社の御田植神事(おたうえしんじ)に奉仕した室町時代前半期が隆盛期であったという。当時、春日社や北野社が榎並荘を領有しており、寺社勢力の祭事奉納にも深く関わるようになっていたのかもしれない。

境内入口の鳥居
鳥居は道路に対して、若干南東斜め向きに建っている。鳥居の扁額には「野江水神社」。左側に少し見えているスペースが駐車場。
 
拝殿
鳥居から石畳の参道、その先に拝殿。入母屋造りに千鳥破風と小ぶりな唐向拝が付く。
本殿
流造の本殿。
 
裏参道から本殿
裏参道から本殿を真後ろから。裏参道には注連縄柱が建ち、表参道から境内に入り、裏参道から境内外に出ることができる。そのため地下鉄駅へのショートカット道として、人通りは頻繁である。
野江稲荷神社
本殿南側の稲荷社。
 
 
水流地蔵尊
鳥居の右側にある水流地蔵尊は明治18年の洪水時、当地に流れ着いたという。
 
白杉大明神社
水流地蔵尊の左奥にある。
 
榎並猿楽発祥地・榎並城跡伝承地の碑
鳥居の右側に伸びる道を行くとすぐに榎並小学校の門があり、その脇に碑がある。
境内由緒書
 御祭神 水波女大神(みずはのめのおおかみ)
 昔このあたりは土地が低く、再々水害を被むる事がありました。そこで水難からのがれようとして水の神様がおまつりされました。
 天文2年(1533)三好宗三(政長)が、この附近に榎並築城の際、水害を被むったので水火除難の守護神として城内に社を建てて篤くまつられたのが現在の社殿の位置と言われています。
 天正11年(1583)豊臣秀吉も大阪築城に際し、水火除難の守護神として近郷の諸社中最も崇敬篤く、社殿を修築し幣帛を奉り、国家泰平を祈願いたしました。
 元禄16年(1702)の大洪水では、一面水海と化し住民がことごとく困窮の日を重ねていた時に快晴の祈願をしたところ、雨がやみ洪水は減退したと伝えられています。
 享和2年(1803)の大洪水にも当神社は無事であったことを榎並八箇洪水記の中に絵で記録されています。
 現今の社殿は明治16年(1883)の造営後度々修築を加え今日に至ります。
 昭和53年NHK教育テレビ「生活の中の日本史」で全国に放映され話題になりました。
 天にあっては太陽の光、地にあっては雨、水の恵みがあればこそ生命があり生活があるのです。この万物生成の根本を主宰されているのが当神社の御祭神です。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
大阪メトロ谷町線野江内代駅から裏参道入口まで約50m、徒歩すぐ。
境内周辺は幹線道に囲まれている。野江4交差点から東に伸びる道沿いに表参道鳥居が建ち、鳥居の横に自動車三台分の駐車場あり。
駐車場=あり(3台程度) 駐車=バイク〇自動車〇。
徒歩、バイク、自動車に関わらず容易に到着できる。
参拝は短時間で行える。
社務所は常駐していて、御朱印の受付も随時のようす。
[作成日]2016年11月18日
[更新日]2016年11月18日
[参考]  ・境内由緒書 ・大阪府全志
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