八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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磐船神社

いわふねじんじゃ

参拝日:2011年12月21日

磐船神社
所在地: 大阪府交野市私市9-19-1 [地図]
御祭神: 天照国照彦天火明櫛玉饒速日命
公式頁: http://www.osk.3web.ne.jp/~iw082125/index-j.html
社格等:  

 
 2011年12月21日午後の参拝、気温の上がる午後を待って自転車で出発、交野市私市から国道168号線で奈良方向へ、一つ目のトンネルの先、二つ目のトンネルの手前から旧道方向へ進むと、道の両側に巨石が現れる所に境内がある。

 大阪府交野市私市に鎮座。生駒山地の北限域にあたり、大和国と河内国の国境。饒速日命が天照大神から授かった十種の神宝と共に天磐船に乗って降臨された「河内国河上哮峰」の地。当社はこの天磐船の巨石を御神体とする。

 『先代旧事本紀』に
饒速日尊、天神御祖の詔をうけて、天磐船に乗り、河内国河上哮峯に天降り坐す。さらに、大倭国島見白庭山に遷り坐す。 いはゆる天磐船に乗り、大虚空を翔行きて、この郷を巡りみて、天降り坐す。すなはち、「虚空見日本国」 といふは是なり。
 とあり、饒速日命の降臨に供奉した天物部など二十五部も記されているが、その中に肩野物部がある。

また『日本書紀』には
饒速日命、天磐船に乗りて、大虚を翔行きて、この郷をみて降りたまふに至る。故に因りて、なづけて「虚空見日本国」といふ。
 とある。

 古代における当社の祭祀は交野地域を本拠地としていた肩野物部氏によっていたと考えられているが、蘇我氏との争いに敗れて本宗家が衰退して以降、当社も衰退を余儀なくされたという。
 古代から中世以降は、生駒山系を中心とした修験道や山岳仏教の影響を受け始める一方、住吉信仰も広がってくる。境内の四社明神の石仏は住吉四神の本地仏とされ、鎌倉時代のものと言われている。
 江戸時代に入っても、祭神は住吉神であったらしい。当社を総氏神とする私市、星田、田原、南田原の四村で祭祀を続けていたが、宝永年間(1704-1711)四村で宮座の争議があり、その時に御神霊をそれぞれの村で祀るために遷したが、四村に磐船神社から遷したと思われる住吉神を祀る神社がある。おそらく以下の神社。
・若宮神社(交野市私市)
・星田神社(交野市星田)
・住吉神社(四條畷市上田原)
・住吉神社(生駒市南田原町)

境内入口の鳥居と社号標
社号標には「磐船明神社」とある。
 
境内入口の鳥居
鳥居の社号扁額
鳥居の扁額には「磐船宮」とある。
 
拝殿
唐門のような拝殿。背後の御神体の向拝部としているような印象
天の磐船
御神体。饒速日命が降臨した時に乗ってきた。
 
拝殿と天の磐船
御神体の巨大さ。
岩窟巡り入口
 
岩窟巡り
境内から少しだけ見た。
境内由緒書によると、境内摂末社として白龍社、黒龍社、金龍社、白水社、四社明神、不動明王、磐船稲荷がある。以下見つけられたものを掲載してみる。
磐船稲荷社
境内入口と拝殿の間。
 
不動明王
稲荷社の左側にある。
四社明神か
境内由緒書に「大日如来、観音菩薩、地蔵菩薩、勢至菩薩(住吉四神)」とあり、本地仏を刻んだものと思われる。
 
白龍大神、八大龍王
和光大明神
 
石碑祠
詳細不明。
巨石と境内社
詳細不明。
 
境内前の道路
旧国道168号線。
国道168号線沿いに御旅所がある。若宮神社との御神幸の往復に使われていたが、いまは祭礼は途絶えてしまっている。
磐船神社御旅所
 
磐船神社御旅所
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
京阪交野線私市駅から南へ直線約2.3km、徒歩約40分。バスは近鉄生駒駅から出ている。私市駅からのバスは土日祝の1日1本のみ。
参拝者駐車場=あったと思う、駐車=バイク〇自動車〇。
徒歩だと駅から少し遠い、バイク、自動車で容易に到着できる。
参拝は約30分程度。岩窟拝観は事前問い合わせしたほうが良いと思う。
境内に社務所がある。受付については未確認、要事前確認。
[作成日]2019年12月29日
[更新日]2019年12月29日
[参考]  ・公式ホームページ ・境内由緒書
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