八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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荏名神社

えなじんじゃ

参拝日:2011年11月7日

荏名神社
所在地: 岐阜県高山市江名子町1290 [地図]
御祭神: 高皇産霊神
公式頁:
社格等: 貞観9年(867)10月5日 荏神 従五位上 三代実録
延喜式内社 飛騨國大野郡 荏名神社
明治4年郷社
 
 2011年11月7日の参拝。富山県での所用のため出かけることになり、飛騨国の式内社を巡ろうと計画、先に水無神社を参拝し、そこからの巡拝。水無神社から国道41号線を北上、高山市街地を目指す。県道460号線に入り、城山公園の南側の道でトンネルをくぐり、県道462号線を東へ行くと荏名神社がある。12:50頃の到着。空は若干明るくなってきている。

 岐阜県高山市江名子町に鎮座。高山の城山公園の東麓。境内の脇に江名子川が流れる。国史には三代実録に貞観9年(867)従五位上奉授の記事が見える。延喜式に飛騨國大野郡荏名神社として記載のある古社。
 飛騨国の式内社八社は近世には槻本神社以外は不明となっていて、19世紀以降、地元の国学者らの論考によって式内社を比定している。

 当社は文化11年(1814)高山の国学者田中大秀が稲置森にあった小祠に荏名の神名を記した神鏡を奉納し翌年に花火・湯之花神事を執行、文政元年(1818)には社殿を造立、田中大秀は自ら神社を守護するため居をこの地に移し、荏野翁と号した。
 文化年間には江名子の地名があったらしく、そこから着想して比定したと考えられる。あるいは「稲置」から「えな」であろうか。

 稲置森の小祠を荏名神社に比定したことには当時より反対意見もあり、同じく高山の国学者加藤歩篇は、証拠もなく古来社地が不詳となっている荏名神社を稲置森の小祠にあてることはいかがのものか、と論評している。

境内入口
鳥居と脇に「式内荏名神社」とある社号標。
 
鳥居と参道
境内参道
境内を流れる江名子川にかかる橋。橋の手前に荏名神社神橋の碑がある。
 
拝殿前の参道と二の鳥居
二の鳥居前にも社号標、文政元年飛騨郡代芝正盛の奉納。手前の石灯籠に天保11年銘。
拝殿
 
拝殿
拝殿内陣
 
本殿(覆屋)
境内社
『式内社調査報告』によると若宮八幡社。
 
荏野文庫土蔵
当社を再興した田中大秀の文庫蔵。
境内の巨石
このそばに稲置森の少祠があったらしい。
 
 
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
最寄り駅はJR高山本線高山駅で南東へ直線距離約1.8km、徒歩約30分。高山駅からバスの便もあるが少ない。
参拝者駐車場=なし 駐車=バイク△、自動車×。
徒歩は最寄駅から少し遠い、バイク、自動車は容易に到着できる。
参拝は約5分程度。
境内に社務所らしき建物があるが、詳しくは不明。要確認。
[作成日]2019年12月06日
[更新日]2019年12月06日
[参考]  ・式内社調査報告 ・岐阜県神社庁ホームページ
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