八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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金峰神社

きんぷじんじゃ

参拝日:2016年8月17日

所在地: 新潟県長岡市西蔵王2-6-19 [地図]
御祭神: 金山彦命
公式頁: http://www.kinpu.jp/
社格等:
延喜式内社 越後國古志郡 宇奈具志神社
明治6年縣社兼郷社

 
 2016年8月17日の参拝、前日に八海山の信仰にかかわる神社を巡った翌日、この日は高い降水確率で雨の不安の中だったが、前日に購入した越後ツーデーフリー切符もあったので、長岡市周辺の式内社を巡ることにした。長岡駅前の通りにあるレンタサイクルを調達してから、ひとつ前には高彦根神社を回っており、その後越後滝谷駅の南側、六日市町や中潟町の式内三宅神社の論社の三社を目指していたのだが、越後滝谷駅北側の十日町あたりで雨が強くなってきて、道端の背の高い木の下でしばらく雨宿りしていたのだが、空模様は回復しないと判断して、雨が上がった時にそこから引き返すことにした。一日が終わって地図を見返すと、三宅神社まであと少しの距離だったのと、その後天候が回復したのでちょっとザンネンな気持ちになった。また行くしかナイ。。
 金峰神社は国道8号線の長岡大橋北側、信濃川右岸の長岡市西蔵王の地に鎮座。参道入口に朱塗りの鳥居がある。12:00頃に到着。

 金峰神社は元は大和国吉野の金峯山の蔵王権現が勧請され祀っていた社。明治時代初頭までは蔵王堂、蔵王社と称されていたが、いつ頃からこの地に祀られていたのかははっきりしていない。
 一説には古志郡高波庄楡原(いまの長岡市栃尾岩野外新田)に祀られていた蔵王権現が永禄3年(1560)三島郡西越庄矢田村に遷り、さらに大島庄川崎村へ、その後当地にあった又倉神社の境内に遷したと伝えるが、現存する遺物などから南北朝時代には現地にあったともいわれる。

 その又倉神社は現在金峯神社の本殿に合祀されている。祭神は大地主神(大国主神)、須勢理比売神、沼奈川比売神。
 その他八幡神社、日枝神社、秋葉神社、稲荷神社が合祀されている。

 式内社・宇奈具志神社の論社とされている。この論は明治はじめの神仏分離の時、当社で執り行われている王神祭の王神4座と又倉神とを結びつけ、その起源は延喜式神名帳にある宇奈具志神社であるとされた。これは柏崎県をはじめ公に受け入れられず、明治4年4月社領を返上して社号を金峰神社に改め、祭神を金山彦命とした。

 長岡大橋東詰の国道8号線の高架部分から北に延びる道があり、道なりに進んでいくと朱塗りの鳥居があり参道が伸びている。境内地は広く、城郭遺構の蔵王堂城址や安禅寺がある。
参道入口の鳥居
朱塗りの目立つ両部鳥居。
 
境内への参道
境内までの参道の両側は住宅地。
参道の二の鳥居
参道に石造りの鳥居。
 
拝殿
入母屋造で千鳥破風、唐向拝が付く。
拝殿
普通の入母屋造ではなく、妻側の破風が二重になっている。
 
本殿
本殿には防雪のサッシが施されている。
拝殿の社号扁額
 
蔵王の大欅
樹齢約800年ともいわれる御神木。
 
蔵王堂城址
南北朝時代に築城されたといわれる城址。
神社辞典 金峰神社の項
 新潟県長岡市蔵王町。旧県社。祭神金山彦命。明治4年(1871)まで、蔵王権現と称し俗に蔵王さまと呼ぶ。
 社記によれば、 和銅2年(709)北国鎮護のため、大和国吉野蔵王権現に模し栃尾楡原に勧請し、永禄3年(1560) 三島郡西越圧矢田村に遷し、更に高志郡大島庄川崎郷又倉神社の境内に遷したと伝えるが元和年間(1615-24) に旧記焼失という。同4年長岡藩主牧野氏より神領40石寄進あり、寛永元年(1624)再建成る。慶安元年(1648)幕府より朱印地300石を献納。正徳3年(1711)社地崩壊のため現在の地に遷祀。
 例祭7月15日(旧6月15日) に流鏑馬行事があるが、上杉氏所領の頃は馬12頭・鎗100竿・警固の士卒を出し、また元和年間(1615-24)牧野氏所領以来、馬12あるいは5頭・鎗10竿・警固の士卒を出し、領主家督のとき神馬1頭・太刀1口を納める例であった。
 他に、1月7日=弓始神事、4月15日=神輿渡御祭、5月15日田植祭、11月5日=王神祭。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
最寄り駅はJR信越本線北長岡駅で一の鳥居まで南西へ直線で約1.1km。長岡駅から北西約1.8km。
参拝者駐車場=未確認 駐車=バイク△自動車?。
最寄り駅から徒歩圏内。
参拝時間は約20分ほど。
境内に社務所がある。常駐しているようである。
[作成日]2019年8月17日
[更新日]2019年8月17日
[参考]  ・越後・佐渡の山岳修験 ・式内社調査報告 ・越佐の神社
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