八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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水稲荷神社

みずいなりじんじゃ

参拝日:2017年4月14日

水稲荷神社
所在地: 東京都新宿区西早稲田3丁目5-43 [地図]
御祭神: 倉稲魂大神・佐田彦大神・大宮姫大神
公式頁: http://mizuinari.net/index.html
社格等:

 
 宿の近くの神社が平将門に由縁のある神社だとわかり、調べてみると千代田区周辺に集中している。そこで朝の出勤前の時間に巡ることをはじめたのは2017年3月21日。今回はその第2弾の1番目。
 宿から前回行った筑土八幡神社と同じルートをたどり、早稲田通りを西に進もうと思っていたが、うっかりして大久保通りに行ってしまった。途中どこかで北に進んでルート修正し、西早稲田の交差点を北上すると境内入口の階段が左側にある。6:30頃に到着。2017年4月14日早朝の参拝。境内には長持ちした桜がまだ満開といっていい状態であった。

 東京都新宿区西早稲田に鎮座。都電荒川線早稲田駅から西へ直線で約300m、北160mほどに神田川が流れている。都電荒川線早稲田駅と面影橋駅の間の南にある甘泉園の南西の地点。東側に早稲田大学のキャンパスがあり学生街でもある地。

 天慶4年(941)藤原秀郷が旧社地の富塚の上に稲荷大神を勧請し、富塚稲荷、将軍稲荷と称されていた。旧社地の富塚というのは現在の早稲田大学9号館附近で、早稲田大学の拡張の際に敷地を交換して現在地に遷座した。これに伴って冨塚古墳、高田富士と呼ばれた冨士塚も移設している。

 元禄15年(1702)に境内の大椋に霊水が湧きだし、眼病に効能があったことから江戸市中の評判を呼び、さらに御神託に「我を信仰するものには火難を免れしむべし」とあって、以降「水稲荷」と称され、火防、水商売の人々の信仰を受けた。

 天明8年(1788)京都御所の大火の時、防火に励んだ老翁があり、その老翁は「江戸の水稲荷」と名乗ったという。この功績により、関東稲荷惣領職を賜わったいう。

 前述した敷地の交換は昭和38年のこと。現地は徳川御三卿の清水家の旧址で、境内社三島社は清水家の守護神である。

 祭神は倉稲魂神と稲荷神社によく祀られている大宮姫神、佐田彦大神は猿田彦命のようである。

 一説には藤原秀郷はこの地で将門調伏の祈祷を行ったという。烏森稲荷の創建はその社伝には「ある稲荷」での祈願成就のお礼であったが、ここも戦勝後に稲荷。藤原秀郷は将門討伐の成就について稲荷の霊験を感じていたのかも。

 早稲田通りと新目白通りをつなぐ道路沿いに境内入口、左脇に社号標。参道は最初西方向に進み、鳥居で一旦北に蛇行して、拝殿前の階段からは再び西方向になる。
 境内社に大国社、高木神社、事比羅神社、水神社と、三島神社、北野神社、浅間神社、稲荷社が複数社ある。
 浅間神社は移転してきた富士塚の麓にあり、今回は富士塚とともに見逃してしまっている。ザンネン。
境内入口
左脇に社号標。向かいは早稲田大学の図書館。
 
参道
入口の階段を上がって少し進んだところ。参道は西方向に進む。
境内入口の鳥居(東側)
参道を進んでこちらが最初にある。境内へ北に向きを変える。
 
拝殿への階段
ふたたび西方向に進む。
拝殿

二重の唐向拝が特徴的。この年は桜が長く散らずにいた気がする。東京は長持ちなのかなとも思った。
拝所
早朝の参拝、一日の活力を頂戴する。感謝。
 
本殿
庇がとても長い流造。
神楽殿
 
東側鳥居の扁額
 
境内入口の鳥居(西側)
こちらの位置は社殿の南の真横にあたる。
大国社
東側鳥居を入った参道脇にある。
 
境内社鳥居
 
高木神社・事比羅神社・水神社
社殿北側に鎮座。
三島神社
東側鳥居を入った参道脇にある。
 
社殿北側(後方)の境内社
 
北野神社
大隈重信が信奉篤かった社とのこと。
稲荷社
社殿北側の冨塚古墳の石室内にある。
 
冨塚古墳
早稲田大学9号館裏にあったものを移設。戸塚の町名のもとらしい。
 
古墳の上の稲荷社
稲荷社
古墳の南側にある。扁額に「清照彦那大神」とある。
 
稲荷社
さらに南側にある。
 
神狐像
後ろ足を跳ね上げている。かわいい。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間
 都電荒川線早稲田駅が最寄り徒歩約4分、東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩約10分
 参拝者駐車場=なし
 駐車=バイク×、自動車×。
 駅から近い。容易に到着できる。
 参拝は境内社を含めて12分程度。
[作成日]2018年2月26日
[更新日]2018年2月26日
[参考]  ・公式ホームページ
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