所在地: | 東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷1008 [地図] | |
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御祭神: | 少彦名命、(相殿)大己貴命・素戔鳴命 | |
公式頁: | ||
社格等: |
延喜式内社 武蔵國多磨郡 阿豆佐味天神社 明治6年郷社 |
阿豆佐味天神社
あづさみてんじんしゃ
参拝日:2017年4月10日
狭山ヶ丘駅からは西武池袋線で飯能駅へ、さらに東飯能駅へ、そこからJR八高線で向かう。沿線にある廣瀬神社へは先に参拝している。
東飯能駅で30分ほど待ち時間があったが、順調にJR箱根ヶ崎駅へ10:00過ぎに到着、駅東口の有料駐輪場へ向かう。もしなかったらと思いながら階段を下りて左を見ると「レンタサイクル」の幟がある。ヨカッタ。ということで、ようやく自転車にありついた。阿豆佐味天神社へ向かう。
箱根ヶ崎駅から都道5号線(青梅街道)へ出ると、あとは東へまっすぐ進む。自転車で10分ほど、阿豆佐味天神社前交差点から参道が北へ伸びている。10:40頃に到着。
2017年4月10日午前の参拝。東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷に鎮座、JR箱根ヶ崎駅から東南へ直線1.8km、狭山丘陵南西麓の地。丘陵は野山北・六道山公園として整備されている。境内でウロウロしてたら地元の方に「山?」聞かれたので神社だけですと答えたら、ちょっと不思議そうな顔をされた。神社だけに来る人は珍しいのかな。
延喜式神名帳に記載のある古社。他に論社はなく、同名社が立川市砂川町にあるが、寛永6年(1629)に勧請した記録が残っている。
口碑に寛平4年(892)上総介高望王の創建と伝わる。この伝は
当地が中世、村山郷と称された村山党の根拠地であり、桓武平氏の流れを汲む村山党の上祖に高望王はあたることから生じた説であるらしい。鎮座地の殿ケ谷は村山党の城館があったことからの地名であるという説もある。こちらはなんとなく正しいような気がした。
享保年間の棟札には文明14年(1482)に社壇の改修をしたことが記されていて、中世には村山氏が当社を氏神として奉斎していたものと考えられている。
祭神は少彦名命で諸書ほぼ一致している。
度会延経『神名帳考証』は豊宇気姫命としている。延経は布多天神社も豊宇気姫命としている。
参道入口から鳥居、社殿まで直線で結ばれる。すべて南面して建つ。境内社が社殿の両側の傾斜面にある。
参道入口
都道5号線(青梅街道)沿いにある。参道と社号石碑
社号石碑には「延喜式内 阿豆佐味天神社」とある。文久3年の銘文あり。参道
桜が満開であった。とても得した気分になる。参道
境内入口の鳥居
こちらの社号標には「郷社 阿豆佐味天神社」とある。参道と拝殿
社殿は一段高い地にある。拝殿
四角柱の石燈籠に享和3年(1803)銘。拝殿
入母屋造、唐向拝付き。本殿
透塀の中に流造の本殿。境内で落ち葉焚きがはじまった。社殿の近くで大丈夫かな、と思った。神楽殿
境内社は社殿の両側の傾斜面に鎮座している。『式内社調査報告』によれば厳島神社、神明社、稲荷社、疱瘡社、八幡社、熊野社、雷社がある。
このうち稲荷社、八幡社、熊野社、雷社は社殿に表札があり判別できる。
社殿左側の境内社
稲荷社
三社合殿と少祠二宇
三社合殿は左から熊野社、八幡社、雷社、周囲に少祠二宇。
社殿右側の境内社
境内社
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間
JR八高線箱根ヶ崎駅から境内正面まで徒歩約30分。箱根ヶ崎駅にレンタサイクルがある。参拝者駐車場=境内の西側にあり 駐車=バイク〇自動車〇。
徒歩だと駅から少し距離がある。
参拝時間は境内社を含めて約10分ほど。
[作成日]2018年2月9日
[更新日]2018年2月9日
[更新日]2018年2月9日
[参考]
・式内社調査報告 ・武蔵の古社