八百万のかみのやしろ巡り(仮)
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大麻止乃豆乃天神社

おおまとのつのてんじんしゃ

参拝日:2017年3月11日

大麻止乃豆乃天神社
所在地: 東京都稲城市大丸847 [地図]
御祭神: 櫛真智命
公式頁:
社格等: 延喜式内社 武蔵國多磨郡 大麻止乃豆乃天神社
明治6年 郷社

 
 2017年3月11日午後の参拝。稲城の青渭神社から都道9号線に出て西進、大丸交差点のひとつ東の交差点を南方向へ向かうと丘が迫ってきて、階段参道が目に入る。12:00頃に到着。

 東京都稲城市大丸、通称天神山中腹に鎮座。JR南武線南多摩駅から南東方向へ直線約400m、周囲は古い街道のような趣のある住宅街。

 延喜式神名帳に記載のある古社。式内大麻止乃豆乃天神社の論社のひとつ。
 当社は『特選神名牒』『大日本地名辞書』伴信友『神名帳考證』などが比定している。
 創祠について伝えるものはなく、当社社号と延喜式神名帳の大和国十市郡の天香山坐櫛眞命神社に元名大麻等乃知神とある符合から、当社も同じ祭神であるとされていて、『式内社調査報告』には「勧請年月を詳にしない」という表現にとどまっている。
 元は瓦谷戸の明神バケという場所に鎮座していたらしい。現地へは村民一同で担いできたという話しが残っている。多摩川の氾濫によってのことであろうか。
 江戸期には丸宮明神と称していた。地名の大丸と符合するが、元々大丸は大麻止の変移であるとする説もある。
 祭神は櫛真智命で諸書もほぼ一致している。櫛真知神は卜占を司った神とされ、対島の卜部の神であったとする説もある。卜占を司る集団がこの地に居住し、彼らが奉斎した神が式内大麻止乃豆乃天神社の起源なのかも。

 都道9号線大丸交差から南方向の丘を目指して進むと円照寺があり、それと隣接して丘の上の境内への階段参道がある。少し登ると鳥居、更に階段を登っていくと拝殿の建つ境内。境内社もすべて拝殿の周囲に点在する。境内登り口から鳥居まで北西面、社殿の手前で参道が若干南寄りに振れる。
境内への階段参道

 
社号標

「延喜式内 郷社 大麻止乃豆乃天神社」とある。
参道の鳥居

 
境内前の参道

幟が立ち並んでいて少しテンションが上がった。
社殿正面

 
社殿

社殿

前方は妻入りの入母屋造、後方は切妻造の折衷様式。
 
 
境内社は拝殿の周囲にある。『式内社調査報告』に記載通りであったが、祭神不明の社が一社あった。
秋葉神社

 
稲荷社

 
津島神社

稲荷社

 
白山神社・神名神社・稲荷神社
左から表題の順
 
祭神不明の社

境内由緒書
大麻止乃豆乃天神社
延喜式神名帳所蔵の武蔵国多摩郡大麻止乃豆乃天神社とある。祭神は、櫛真知命であり、境内には、津島神社、白山神社、神明神社、稲荷神社、秋葉神社を祀っている。
 祭礼は、天王様祭礼が7月中旬、風祭りが9月土日、秋の祭礼が10月初旬に行われる。江戸期の資料には、「丸宮社」という記載が見える。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間
 JR南武線南多摩駅から徒歩約10分
 参拝者駐車場=なし
 駐車=バイク×、自動車×。
 駅から近く容易に到着できる。社殿まで階段を上るがすぐに着く。
 参拝は約10分程度。
[作成日]2018年1月1日
[更新日]2018年1月1日
[参考]  ・境内由緒書 ・式内社調査報告 ・武蔵の古社 ・特選神名牒
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