所在地: | 東京都稲城市矢野口3292 [地図] |
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御祭神: | 少彦名命・菅原道真・大己貴命 |
公式頁: | http://anazawatenjinja.jp/ |
社格等: | 延喜式内社 武蔵國多磨郡 穴澤神社 |
明治6年郷社(明治13年とも?) |
穴澤天神社
あなざわてんじんしゃ
参拝日:2017年3月11日
東京都稲城市矢野口に鎮座、京王相模原線京王よみうりランド駅の東約300m、よみうりランドが立地する多摩丘陵の中腹で境内からの眺めもよく、自然を感じる地。多摩川を渡るときとても気持ちが良く、自転車で訪れることが出来てよかったと思った。あとよみうりランドが神奈川県にあることをはじめて知った日。
社伝に孝安天皇4年の創建、元より少彦名命を祀ると伝えるが、これは『惣國風土記』によって作られたものとされる。『式内社調査報告』はこの説を採り、創祠の神はこの地の神、穴澤天神が妥当だとしている。菅原道真は元禄7年(1694)社殿の造営時に合祀、大己貴命は大正7年(1918)国安神社の合祀。
延喜式神名帳に記載のある古社、穴澤神社の有力な論社。
祭神は少彦名命・菅原道真・大己貴命
その他の説に
度会延経『神名帳考証』 天押帯日子命(阿那臣之祖)
『名所図会』『武蔵演略』 祭神不詳、菅原道真を合祀
『特選神名牒』 祭神不明 がある。
社名の「穴澤」は境内麓の三沢川岸に横穴があり、そこから湧水が川に流れ出ていた。これが穴澤の由来であるという。現在の横穴は二代目で、そこには弁天社が祀られている。また東京の名湧水57選に選定されている。
京王よみうりランド駅から東に進むと三沢川、その川沿いを進むと鳥居が建ち、境内への階段がある。その先には穴澤の由来となった横穴に弁天社。そこからも境内への階段参道がある。階段を登りきると左側に神明社、山王社、その先に境内入口の鳥居。境内の平坦地は中腹を造成したもののように思われる。
境内への鳥居
境内入口の鳥居とそこからの参道
拝殿
若干反り屋根の切妻造りに千鳥破風と唐向拝付き。
拝殿の社号扁額
拝殿の提灯
本殿の覆殿
境内
社殿と他の建物がバランスよく立ち並んでいる印象。神楽殿
神木東舎
弁天坂参道
境内から弁天社への道
境内社は四社、参道に神明社、山王社、境内に稲荷社、境内麓に弁天社。
神明社、山王社
参道脇に並んで鎮座。
稲荷社
境内の山側に鎮座。
弁天社鳥居
正面は湧水、右側が弁天社のある横穴。
横穴の前の鳥居
弁財天像がある。
横穴の弁天社
左側の横穴に祠がある。横穴墓のようにも見えたが、そうではないらしい。
御神水
境内由緒書
穴澤天神社略誌
孝安天皇4年の創建にして、主祭神は少彦名命を御祀りした社で、この命は人民に医療法や造酒の術を授けられ、特に薬の神から健康増進の神として、又、国土経営に偉功を遺された著名な御方であります。
天正18年(1590)に社殿を再建し元禄7年(1694)社殿の造営が行われ、その時菅原道真公を合祀され、公は古くより文学の神として親しまれ、広く仰ぎ祀られております。
大正7年(1918)国安神社 大巳貴命(大国主命)を合祀、縁結、開運の神として以後崇敬されており、境内下三澤川右岸沿いに、横穴巌洞がありましたが、昔の巌穴は崩れ、現在の洞穴は二度目ですがこれがすなわち穴澤の起源であります。この洞窟内には元石仏の安置跡も残っており、明治4年神仏分離の際、石仏像は当時別当職であった威光寺に移されました。
延喜式内神明帳所載(延喜5年、905年撰上)に記されてる古社で多摩八社の内一社であり、明治6年郷社に列せらました。
孝安天皇4年の創建にして、主祭神は少彦名命を御祀りした社で、この命は人民に医療法や造酒の術を授けられ、特に薬の神から健康増進の神として、又、国土経営に偉功を遺された著名な御方であります。
天正18年(1590)に社殿を再建し元禄7年(1694)社殿の造営が行われ、その時菅原道真公を合祀され、公は古くより文学の神として親しまれ、広く仰ぎ祀られております。
大正7年(1918)国安神社 大巳貴命(大国主命)を合祀、縁結、開運の神として以後崇敬されており、境内下三澤川右岸沿いに、横穴巌洞がありましたが、昔の巌穴は崩れ、現在の洞穴は二度目ですがこれがすなわち穴澤の起源であります。この洞窟内には元石仏の安置跡も残っており、明治4年神仏分離の際、石仏像は当時別当職であった威光寺に移されました。
延喜式内神明帳所載(延喜5年、905年撰上)に記されてる古社で多摩八社の内一社であり、明治6年郷社に列せらました。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間
京王相模原線京王よみうりランド駅から徒歩5分参拝者駐車場=なし
駐車=バイク、麓に△、自動車×。
駅から近く、容易に到着できる。
参拝は境内社を含めて約20分程度。
[作成日]2018年1月1日
[更新日]2018年1月1日
[更新日]2018年1月1日
[参考]
・境内由緒書 ・式内社調査報告 ・武蔵の古社