所在地: | 東京都府中市住吉町3-19-3 [地図] | |
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御祭神: | 天下春命・瀬織津比売命 | |
公式頁: | ||
社格等: | 元慶8年(884)7月15日 小野神 正五位上 三代実録 | 延喜式内社 武蔵國多磨郡 小野神社 |
明治6年郷社 |
小野神社
おのじんじゃ
参拝日:2017年3月11日
東京都府中市住吉町、小字が小野宮という地に鎮座。京王線中河原駅とJR南武線西府駅のほぼ中間点、やや京王線中河原駅が近い。京王線中河原駅から北へ直線約530m。南1kmに多摩川が流れる。住宅地に取り囲まれ、境内への道は社殿背後の道を除いて、どれも狭くなっている。境内の一部は公園になっていて、遊具もいくつかあったように思うが、当日は誰も来なかった。
創建年は安寧天皇御宇18年2月と社伝にある。延喜式内社、小野神社の論社のひとつで、『新編武蔵風土記稿』『江戸名所図会』『式内社の研究』などが当社を比定する。
祭神は天下春命(知々夫国造の祖で八意思兼神の子)・瀬織津比売命だが、その他の説に、
度会延経『神名帳考証』『式内社の研究』 天押帯日子命(小野氏の祖)、当社の起源を小野氏に求めたもの。武蔵七党の一、横山氏が小野氏の系統なので、それに結びつける説がある。
もうひとつの論社は多摩川を挟んだ対岸の多摩市、南西方向1.8kmの地にあり、ともに式内小野神社を主張している。そして大國魂神社に祀られる一宮小野大神は多摩市の小野神社であり、論社として多摩市側が有力となっている。この二社は元は同一社で多摩川の氾濫によって遷座し二か所に分かれたという説がある。
都道18号線分梅町4丁目交差点は中央道高架と交差する地点で、その南側の道を西進すると境内。周囲は住宅に取り囲まれているが、一部開けている箇所もあるので迷うことはない。
鳥居から社殿までやや南寄り東向き。境内地の北側に片寄った配置で、南側は公園になっている。鳥居脇に石碑の社号標。
境内社は本殿の後方に稲荷社。
境内入口の鳥居
鳥居脇の社号標には「延喜式内 郷社 小野神社 多摩郡八座内」とある。
拝殿
少し間口幅の少ない入母屋造。拝殿
拝殿の社号扁額
本殿
流造の本殿。
社殿全景
稲荷社
本殿の後方にある。
小野宮廟碑
『式内社調査報告』には境内社がもう一社「千葉社」を祀っているとの記載があるが、見かけなかった。
本殿の瑞垣内にあるのだろうか。瑞垣内を覗いていないのでわからない。
神社辞典
小野神社の項
東京都府中市本宿。旧郷社。
祭神は天下春命・瀬織津比売命。 創立年代は不詳。祭神である天下春命は、 饒速日命が河内国に降臨した際に供奉した神である。兄武日命が初めてこの県の国造となったとき、祖神としてこの地に勧請祭守したと伝える。本社が、延喜の制小社にあてられる社であるかどうかは、多摩市に同名の社があるので明らかでない。例祭9月15日。
祭神は天下春命・瀬織津比売命。 創立年代は不詳。祭神である天下春命は、 饒速日命が河内国に降臨した際に供奉した神である。兄武日命が初めてこの県の国造となったとき、祖神としてこの地に勧請祭守したと伝える。本社が、延喜の制小社にあてられる社であるかどうかは、多摩市に同名の社があるので明らかでない。例祭9月15日。
交通機関・駐車・駐輪情報・到着難易度・参拝時間・御朱印
京王線中河原駅から徒歩約12分、JR南武線西府駅から徒歩約20分、参拝者駐車場=なし 駐車=バイク△、自動車×。
JR線、京王線共に駅から徒歩圏内。容易に到着できる。
参拝は約3分程度。
境内に社務所はなく、事前に要問合せ。
[作成日]2018年1月12日
[更新日]2018年1月12日
[更新日]2018年1月12日
[参考]
・神社辞典 ・式内社調査報告 ・武蔵の古社